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  • Maydo Journal #010

    Maydo Journal #010

    豊岡に来て、気づけばもう5年が経ちました。
    この街に来る前は、地方に住むということに、どこか“スローライフ”的なイメージを持っていました。
    「ゆっくり暮らす」「急がずに生きる」
    そんな言葉が、地方の象徴のように感じていたんです。

    でも、実際に暮らしてみると、少し違いました。
    確かに、都会のような“ノイズの多い速さ”はない。
    だけどその代わりに、「意味のある速さ」が生まれていく感覚があったんです。

    みなさん、こんにちは。ブランディングカンパニーMaydoの森下です。僕の記事を初めて見ていただいた方は、ぜひ自己紹介ページもご覧になってください!

    https://note.com/embed/notes/n44dd574f49ba


    目次

    1. スピードを落としたら、むしろ速くなった。
    2. コミュニティよりも、関係性の深さを。
    3. 「仕掛かりの早さ」が、地方のチャンスを広げる。
    4. 豊岡で磨かれていく「速さの感性」
    5. おわりに

    スピードを落としたら、むしろ速くなった

    豊岡に移住して最初の頃、仕事のスピードをどう保つか不安でした。
    打ち合わせの数も減り、刺激的な出会いも都会に比べれば少ない。
    「このままでは取り残されてしまうんじゃないか」
    そんな焦りもあったのを覚えています。

    でも、時間が経つにつれて、考え方が変わっていきました。

    「動く」こと自体に追われていた都会のスピードよりも、
    “なぜ動くのか”を考える時間がある今のほうが、
    結果的に“仕掛ける”スピードが上がっている。

    本当に意味のあるものに集中できるようになったことで、
    準備も、行動も、成果も、むしろ加速していったんです。


    コミュニティよりも、関係性の深さを。

    豊岡に来て感じたのは、
    「広くつながる」よりも「深くつながる」ことの大切さ。
    イベントやプロジェクトを重ねるうちに、
    “地域のつながり”という言葉の本質が少しずつ見えてきました。

    それは、“誰かに会うために動く”というより、
    “意味のある出会いに向けて動く”という感覚。
    一見、ゆるやかに見えるけれど、
    実はすごく速い。
    目的が明確だから、余計な迷いがない。
    先回りして、準備しておくと、すごく喜ばれる。


    「仕掛かりの早さ」が、地方のチャンスを広げる。

    地方で仕事をしていると、
    「スピード感がない」と言われることがあります。
    でも、本当は“速く動く”ことよりも、
    “早く仕掛かる”ことの方がずっと大切なんです。

    準備を早く整えて、
    必要なタイミングで打てるようにしておく。
    この“仕掛かりの早さ”があるかどうかで、
    結果の出方が大きく変わる。

    地方であっても、いや、地方だからこそ、
    この「早さの質」を意識することが求められる時代だと思います。

    よく言われる「ぶん投げ」的なことに疲弊する方も多いと聞きます。
    そんな時は、指示を待つのではなく、幾つも新しいパターンを準備しておくとうまく進みます。徹底的にギブをしていくというスタイルです。


    豊岡で磨かれていく「速さの感性」

    都会のスピードに慣れていると、
    最短距離で結果を求める癖がついてしまう。
    でも、地方にいると、
    遠回りの中にこそ意味があることに気づく。

    地元の人との信頼関係を築く時間、
    ゆっくり発酵していくようなプロジェクトの流れ、
    一見“遅い”ようでいて、
    実は深い速度で世界が動いている。

    「ゆるやかに、速く。」
    この5年で自分の中に根づいた言葉です。
    焦らず、止まらず、意味を持って動く。
    そのバランスを掴めた時、
    地方からでも、どこまでも届くスピードが生まれると思っています。


    おわりに

    「地方に行くと、スピードが落ちる」
    そんな先入観を持っていた過去の自分に、今ならこう言いたい。

    “速さ”は、場所ではなく「意識」から生まれる。

    焦らず、意味をもって、仕掛かる。
    それが、地方で挑戦を続ける僕のスタイルです。

  • Maydo Journal #009

    Maydo Journal #009

    「どうせ待っていても、何も始まらない」
    地方に拠点を移してから、僕が何度も実感してきたことです。

    都会のように毎日新しい情報が舞い込み、人が次々と入れ替わる場所ではありません。豊岡という町では、変化は緩やかで、待っているだけでは何も動かない。でも、自分から仕掛けて動いてみると、意外なほど早く、そして大きく未来が動き出すことがある。今日はその「仕掛ける力」について書いてみたいと思います。


    みなさん、こんにちは。ブランディングカンパニーMaydoの森下です。僕の記事を初めて見ていただいた方は、ぜひnoteの自己紹介ページもご覧ください!

    https://note.com/embed/notes/n44dd574f49ba

    目次

    1. 行動することの意味
    2. 豊岡で学んだ“仕掛かりの早さ”
    3. 行動が呼び込む偶然
    4. AI時代に残る「人の動き」
    5. 待つより、動く

    行動することの意味

    行動には、必ずしも即効性のある結果が伴うわけではありません。
    例えば、ある会社にアプローチをしても、最初は反応が薄いかもしれない。ある企画を提案しても、すぐに採用されるわけではない。それでも「行動した」という事実が、未来に残るんです。

    一度動けば、相手の記憶のどこかにこちらの存在が刻まれる。半年後、あるいは一年後に「そういえばあの時…」と思い出されることがある。待っていたら永遠に訪れなかったかもしれない機会が、動いたことで生まれる。
    それが、行動することの本当の意味だと思います。


    豊岡で学んだ“仕掛かりの早さ”

    豊岡に住んでいると、「スピード感」という言葉の解釈が少し変わりました。
    都会にいた頃は、スピード=成果を早く出すこと、効率的に物事を回すこと、だと思っていました。でも地方で気づいたのは、大切なのは成果のスピードではなく「仕掛かりの早さ」だということ。

    動き出すタイミングが早ければ早いほど、相手に余裕が生まれ、準備も整いやすい。逆に後回しにすると、相手にも迷惑をかけるし、自分自身も慌ただしくなってしまう。

    例えば、先日から進めている姫路でのショーの打ち合わせもそうです。豊岡から姫路までは電車で2時間ほど。正直、気合いが必要です。でも「また今度でいいか」と後回しにするのではなく、まずは足を運ぶ。その一歩が、未来のプロジェクトを大きく左右するんです。海外に行くのもそういった理由で動いています。


    行動が呼び込む偶然

    行動することのもう一つの意味は、偶然を呼び込む力です。

    豊岡でウォーキングを続けていたら、地元の人に声をかけてもらい、そこからつながった仕事がありました。姫路に打ち合わせに行った帰りに、たまたま立ち寄ったカフェで面白い出会いがありました。そんな感じです。

    こうした偶然は、待っていても決して訪れません。
    動いてみるからこそ、想定外の人と出会い、新しい物語が始まる。行動の積み重ねが未来を形づくるのだと、改めて実感しています。


    AI時代に残る「人の動き」

    今はAIがあらゆる作業を効率化してくれる時代です。調べ物も、資料作りも、スケジュール管理も、以前より格段に速くなりました。最短距離を見つけることに関しては、人間よりAIの方がずっと得意です。

    でも、だからこそ「動くこと」には人間だけの意味が残されていると思います。
    誰かに直接会いに行くこと、声をかけること、偶然を楽しむこと。そうした“非効率”に見える行動こそが、人と人をつなぎ、信頼を築き、未来を変えるきっかけになる。


    待つより、動く

    もし今、何かを迷っている人がいたら伝えたいのは、「待つより、動く」ことです。
    動くことで必ずしも結果がすぐ出るわけではありません。でも、動かなければ何も始まらない。

    僕自身、豊岡という小さな町から動き続けているからこそ、豊岡の外からも声がかかるようになり、都市や海外とのプロジェクトにもつながってきました。

    仕掛ける勇気。
    小さな一歩の積み重ね。
    その連鎖が、未来を大きく動かすのだと思います。


    今日もまた、新しい一歩を踏み出してきます。