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  • Maydo Journal #008

    Maydo Journal #008

    今週、姫路で行われる打ち合わせに参加してきた。
    豊岡から姫路へ。距離にすれば電車や車で1時間30分ほどかかりますが、この「自分から動いて会いに行く」こと自体に、今の時代だからこそ大きな意味があると感じています。

    僕はこれを「営業」と呼んでいます。
    でも、いわゆる“ゴリゴリの営業”ではありません。営業を「売り込み」と考えてしまうと、どうしても身構えてしまいますよね。僕が大事にしているのは、営業=自分の意味を届けに行くことです。


    みなさん、記事を読みにきていただいてありがとうございます。
    森下です。初めて見ていただいた方は、ぜひnoteの自己紹介もご覧ください!

    https://note.com/embed/notes/n44dd574f49ba

    目次

    1. 営業=意味を届けに行くこと
    2. AI時代に求められる“量質転化”
    3. 地方で動くからこそ見える景色
    4. AIではできない「意味を持って動く」こと
    5. 結び

    営業=意味を届けに行くこと

    地方で仕事をしていると、「待っていても仕事が来るんですか?」とよく聞かれます。
    もちろん、待っているだけではチャンスは限られます。声をかけてもらうこともありますが、その背景には「こちらから動いている」という事実があります。

    営業とは、単に商品やサービスを売り込む行為ではありません。
    「自分がやっていることには、こんな意味がある」「あなたにとって役立つのは、こういう部分です」と、相手に自分の存在を届けること。そこに共感や信頼が生まれたとき、自然と仕事につながっていきます。

    だから僕にとって営業は、「意味を伴った出会いのデザイン」なんです。


    AI時代に求められる“量質転化”

    ここで出てくるのが、量質転化という考え方です。
    たくさん動く。たくさん会う。たくさん仕掛ける。その量を積み重ねた先に、質が生まれる。

    でも今、多くの人は「最短距離」を好みます。AIを使えば、効率よく答えにたどり着けます。リモートを使えば、ゼロムーブで会議に参加できます。無駄を省き、合理的に動くことが正解だとされがちです。

    しかし、AIは「効率の担保」には最適でも、「意味の創出&信頼の貯蓄」には限界があります。
    人間だからこそできるのは、一見遠回りに思える量の積み重ね。その中で、予想もしなかった出会いや、偶然の気づき、相手からの反応が生まれるのです。

    営業もまさに同じ。
    最短距離で売るのではなく、動き続けることで信頼や関係性が育ち、ある瞬間に質的な転化が起こる。それが「この人に頼みたい」と思われる瞬間です。


    地方で動くからこそ見える景色

    豊岡に拠点を移して以来、僕はあえて「自分から動く」ことを意識しています。
    地元の事業者に会いに行く。行政や観光関係者に声をかける。時には大阪や東京へも足を運ぶ。そして今回は姫路。

    地方にいると、「呼ばれるのを待つ」姿勢になりがちです。都会に比べてイベントや人材の動きが少ないからこそ、受け身になってしまう。でも逆に言えば、地方で自ら動いた人には、必ず大きなリターンがあります。

    僕自身も、動いたからこそ出会えた人、広がったご縁がたくさんあります。
    その一つひとつが、今の仕事やブランドづくりの基盤になっています。
    そしてやはり、仕事になっていっている現状があります。


    AIではできない「意味を持って動く」こと

    AIがどれだけ進化しても、実際に人と会い、声を交わし、関係性を築くことは、人間にしかできません。しかもその中で「意味を持って動く」ことは、単なる効率とは全く別物です。

    営業=意味を届けに行くこと。
    これは、AI時代にこそ残る人間らしい行為だと思います。

    動きの量を重ねることで、やがて質的な変化が訪れる。
    量質転化のプロセスは、一見すると地味で時間がかかるかもしれません。でも、それが地方で挑戦する僕たちの最大の強みになるのではないでしょうか。


    結び

    営業とは、誰かを説得することではなく、自分の意味を相手に届けに行くこと。
    AIが効率を担保してくれる時代だからこそ、僕たち人間に残されているのは「量を重ね、質を転化させる」営みです。

    豊岡から世界へ。地方から動くという小さな一歩が、未来の大きな転機になる。
    そう信じて、今日も僕は“営業”に出かけます。

  • Maydo Journal #007

    Maydo Journal #007

    「地方は遅い」「都会は速い」──よく聞く言葉です。
    確かに、東京にいると情報の流れも人の動きも早く、決断やアクションのサイクルが短いように見えます。豊岡のような地方都市で暮らしていると、物事がゆったり進む瞬間もあります。ひとつの合意形成にかかる時間などは、都会と比べて時間もかかる。今までのやり方を変えることを受け入れる土壌がないというのもあるでしょう。

    でも、この「スピード感の違い」をただのデメリットとして捉えてしまうと、地方で挑戦する意味を見誤ってしまいます。むしろ、地方でこそ大事にすべきスピード感があります。それが、「作業の速さ」よりも「仕掛かりの早さ」です。


    みなさん、こんにちは。Maydoの森下です。僕の記事を初めて見ていただいた方は、ぜひ自己紹介ページもご覧になってください!

    https://note.com/embed/notes/n44dd574f49ba

    目次

    1. 地方にいても届くオファー
    2. スピードは「役に立つための準備」から生まれる
    3. リスペクトを持ちながらも、スピードを落とさない
    4. 速さよりも“仕掛かりの早さ”

    地方にいても届くオファー

    僕自身、豊岡に拠点を移し、会社を立ち上げてからまだ間もないですが、ありがたいことに声をかけてもらえる機会が増えてきました。豊岡市内の事業者からの相談もあれば、大阪や東京から「一度話を聞かせてほしい」と問い合わせが届くこともあります。最近はレザーの産地、姫路市に伺うことが増えました。

    これは、「地方にいるから仕事が来ない」という思い込みを壊してくれた大きな実感です。インターネットやSNSがある今、物理的な距離は昔ほど致命的ではありません。むしろ「地方にいる」という文脈そのものが、個性になっていると感じます。

    ただし、そこに甘えてはいけない。せっかく遠くからオファーをもらっても、「地方だから動きが遅い」「準備が整わない」という印象を持たれてしまえば、すぐに信頼は失われてしまうのです。


    スピードは「役に立つための準備」から生まれる

    じゃあ、どうすればいいのか。
    僕が意識しているのは、仕掛かりの早さです。

    「レスポンスを早く返す」ことはもちろん大事ですが、それ以上に大切なのは「すぐに仕掛かれるように準備しておくこと」。例えば、相談をもらったときに、すでに自分の中で「どう聞くか」「どう答えるか」「どこまでサポートできるか」という引き出しを持っているかどうか。

    その引き出しが多ければ多いほど、相手にとって“役に立つスピード”を発揮できます。
    単に早く返すだけではなく、「お、それならすぐにこんな形で進められますよ」と言えるかどうか。ここに信頼が生まれます。

    だから僕は、豊岡の中での関係づくりにも、都市部からのオファーにも、できる限り仕掛かりを早くすることを意識しています。


    リスペクトを持ちながらも、スピードを落とさない

    もちろん、地方で仕事をするときは「人との関係性」を大切にする必要があります。都会のように短期決戦で物事を進めるのではなく、きちんと信頼を積み重ねながら進める。ここを軽視してしまうと、地域の中で浮いてしまいます。

    だからこそ、リスペクトを持つことは前提です。そのうえで、相手にとって役立つためのスピードは落とさない。このバランスがとても大事だと感じています。

    「速さよりも仕掛かりの早さ。」

    リスペクトを持ちながらも、「この人はちゃんと動いてくれる」という印象を与える。地方で挑戦する僕たちに求められているのは、まさにこのスタンスなのだと思います。


    速さよりも“仕掛かりの早さ”

    地方は確かに、都会ほどスピードが速くない部分もあります。でも、それは必ずしもマイナスではありません。じっくり信頼を築きながら、一つひとつの関係性を大事にできる環境だからこそ、意味のあるブランドを育てられる。

    大事なのは「仕掛かりの早さ」です。
    まずは動く。まずは応える。その積み重ねが、「地方でも頼れる存在だ」と思ってもらえる力になります。
    常に僕の持論は「GIVE and GIVE 」です。

    都会の速さに引け目を感じる必要はありません。地方にいるからこそできる準備があり、地方にいるからこそ生まれる仕掛かりの早さがあります。

    そしてそれが、僕が豊岡で会社を立ち上げて挑戦する理由でもあるのです。