Maydo Journal #003

がんばっているのに、なぜか反応がない。
意味のあることをしているはずなのに、届いていない気がする。
応援されたいのに、空回りしているように感じる。

そんな相談が、最近よく届きます。
特に、地方で小さく真面目に活動をしている人ほど、この“違和感”にぶつかっている気がします。

皆さんこんにちは。GWで完全に日程感覚が狂っていた森下です。
初めて覗いていただいた方は、ぜひnoteの自己紹介をご覧になって下さい。

https://note.com/embed/notes/n44dd574f49ba

さて、今日のテーマはこちら。

「意味があること」=「伝わること」ではない

これは、少し切ない現実ですが、
どれだけ意味があることでも、それだけでは伝わりません。
モノづくりの世界でも同じく。
良いものができたと思うがそれだけでは、売れない。

むしろ「意味があることだから伝えられるはず」と信じている人ほど、
うまく言葉にできなかったり、
何をどう伝えればいいのかわからなくなっていたりする。

その結果、発信が止まったり、誰にも届かないまま続けることになって、
疲れてしまう。そんな場面を、僕は何度も見てきました。
事実、SNSでブランド認知を始めた時は、体力のあるブランドさんを
羨ましくも感じていました。



「意味」には、構造が必要だ。

じゃあ、どうすれば伝わるのか?

ぼくはこの問いに向き合いながら、いつも思うのです。
意味には“構造”が必要だ、と。

たとえば、
• なぜこの活動をしているのか?(背景の“なぜ”)
• 誰にとって、どんな変化をもたらすのか?(関係性の“誰と”)
• どんな言葉で、どうやって伝えるのか?(言語と体験)

これらがバラバラなままでは、せっかくの「意味」も届きません。
想いや背景があるのに、“伝わる型”になっていない。
そこに、伝わらなさの正体があります。



ブランドは、意味を「構造化」する営み

Maydoでは、ブランディングという営みを
「意味を社会と共有するための“構造化”」と定義しています。

特別なことをしていなくても、
ていねいに積み重ねてきた日々や、譲れない価値観のなかにこそ、
ブランドの種があります。

でも、それをそのまま伝えても、届きにくい。
だからこそ、「問い」に変え、言葉に変え、体験に設計するという工程が必要になるのです。あなたとお客様との間の文脈作りです。

意味 → 問い → 言葉 → 体験へ。
この流れをつくることが、ブランディングの本質だとぼくは思っています。



豊岡で見つけた「意味の設計」

最近、ある地域の事業者さんと関わる中で、
まさにこの“意味の構造化”をお手伝いする場面がありました。

その方は、丁寧に仕事をしていて、想いも強く、地域にも愛されている。
でも、うまく発信できていなかった。

ヒアリングを重ねてみると、「自分たちが当たり前だと思っていたこと」が、
実は他の人にとっては特別なことだったり、
何気なく使っていた言葉が、ズレた伝わり方をしていたり。
思いの強さがあるあまり、他の可能性をはいじょしていたり。

意味は、いつもそこにあるんです。
ただ、“届け方”を少しだけ設計し直すだけで、景色が変わる。



伝わらないのは、あなたのせいじゃない。

最後に、ひとつだけ伝えたいことがあります。
それは、伝わらないのは、あなたのせいじゃないということ。

ただ、あなたの中にある“意味”が、
まだちゃんと整理されていないだけかもしれない。
“問い”に変わっていないだけかもしれない。

あなたの活動にも、必ず意味はある。
それを、どうやって届けるか。
一緒に考えていけたら嬉しいです。

兵庫県の片隅から、僕も発信し続けます。

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