地方都市である豊岡に移住して、もう5年。
地方で暮らし、地方で仕事をしながら、
東京の企業や、海外のパートナーともつながっている。
気づけば、いつも「ローカルとグローバルの間」に立っていた。
でもよく考えると、それは今に始まったことではなく、
ずっと自分の中にあった“アイデンティティ”だったのかもしれません。
みなさん、こんにちは。ブランディングカンパニーMaydoの森下です。僕の記事を初めて見ていただいた方は、ぜひ自己紹介ページもご覧になってください!
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目次
- ローカルでも、グローバルでもない「間」にいた。
- 豊岡という場所で、再び「間」を生きる。
- “翻訳”としての仕事。
- “場所”ではなく、“意識”が世界をつなぐ。
- 豊岡から、世界を静かに見つめる。
ローカルでも、グローバルでもない「間」にいた。
若い頃、イタリアに住んでいたことがあります。
ヴェローナ、シエナ
歴史ある街並み、職人の手仕事、文化を大切にする暮らし。
そこには、“意味のある時間の流れ”があった。
同時に、東京や出張でよく行っていた、NY、LA、上海、ミラノでの生活では、スピードや効率、そして多様性に触れる日々。
どこにいても、「これが正解」という生き方はないと感じました。
だから、帰国してからも、
「どこに属するか」よりも「どう在りたいか」で動いてきた。
ローカルとかグローバルという言葉に惑わされず、
その“あいだ”にいる感覚を大切にしてきたのです。
豊岡という場所で、再び「間」を生きる。
今、豊岡で暮らしていると、
過去に海外で感じた“間”の感覚が、また戻ってきます。
この街では、文化と産業、自然と都市、昔と今——
あらゆるものがゆるやかに交差している。
まるで、世界の縮図のように。
朝は鞄職人と話し、
昼は東京の企業とオンラインミーティングをし、
夜には海外のブランド戦略を練る。
同じ一日の中で、ローカルとグローバルを行き来する。
そのリズムが、今の自分にはとても自然です。
“翻訳”としての仕事。
僕にとってブランディングとは、
「意味を翻訳する仕事」だと思っています。
地方の文化やものづくりの価値を、
世界や次の世代に届く“言葉”や“かたち”にする。
逆に、グローバルで得た思想やデザインの視点を、
地方の現場に持ち帰って根づかせる。
どちらかに属するのではなく、
その“間”を自由に行き来しながら、価値を再構築していく。
その姿勢こそ、Maydoという会社の根っこにあります。
“場所”ではなく、“意識”が世界をつなぐ。
ローカルか、グローバルか。
その二項対立で語られることが多いけれど、
本質的には“意識”の問題だと思うんです。
たとえば、
豊岡にいながらも世界と対話できる。
東京にいても、地元の文化を深く理解できる。
AIが進化した今、場所の制約よりも、
「どんな問いを持って生きるか」が重要になってきている。
だから僕は、
ローカルでも、グローバルでもなく、
その“間”であり続けたい。
すべての境界を、意味のあるかたちで横断しながら、
自分のスピードとリズムで、世界を編み直していく。
豊岡から、世界を静かに見つめる。
最近、ふとした瞬間に思うことがあります。
海外にいた頃よりも、今のほうが“世界”を近くに感じている、と。
それは情報量やテクノロジーのせいだけではなく、
「どこにいても、自分の軸を持てる」ことに気づいたから。
この街の静けさの中で、
これまでの経験や学びがすべてつながっていく。
その感覚が、たまらなく心地いい。
ローカルとグローバルの間。
その曖昧な場所にこそ、
これからの豊かさがある気がしています。


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